予め賃貸の条件を決めておきましょうブログ:20141017


「背中を洗ってくれないか」
と、パパに言われた。
このパパというのは、実は奥さんのパパである。

俺は一瞬戸惑ったが、
「え?!あっ!はいっ」
と言いながらタオルを構え、パパの背中にあてがった。

初めてパパの背中というものに触れた。
なんか丸っこくて大きくて、何だかゴツゴツしている。

上手に洗ってあげようと思えば思うほどうまくいかない。
タオルがねじれてしまう…

今度はパパが俺の背中を洗ってくれるらしい。
俺は静かにパパに背を向ける。

パパは、なんていうか、力加減を知らない。
すごく力強くて、体についている必要なものまで
洗い流されてしまいそうな感じ。

思わず俺は、身をよじってしまった。
「すまん」パパは申し訳なさそうに、
「息子の背中を洗うのは難しいな」と言った…

俺は物心のついたころから、
女手ひとつで育てられてきた。

我が家にパパがいないことを悲しがらなかったのは、
お母さんの育てかたが上手だったからだと思う。
溢れんばかりの愛を注いでくれたので、
俺はとても幸せだった。

とは言え
パパのことを思わなかった訳ではない。

ただ、そのとき俺がイメージするものは
どれも好感の持てないものばかりだった。

無口!ガンコ!厳しい!
正直、「パパは怖い」という印象しかなかった。

そんな俺に父ができたのは、
俺が結婚をしたからだ。

奥さんのパパは、俺にとって不思議な存在だった。
格好なんてつけない。不器用だけどまっすぐ。褒められると照れ隠しする。
大きなお世話なことばかりする…

俺は、パパというものに対する印象が
まるっきり変わった。


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